星間空間で初めて発見された炭酸の証拠

2023年8月23日レポート

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ボブ・イルカ著、Phys.org

天体物理学者、天文学者、化学者からなる国際チームが、星間空間で炭酸（HOCOOH）の証拠を発見し、そのような環境で炭酸（HOCOOH）が検出されたのは初めてである。 Astrophysical Journal に掲載された論文の中で、このグループは、その発見、発見された場所、そしてそれが生命の起源の研究にとって何を意味するのかについて説明しています。

これまでの研究により、星間空間で酢酸とギ酸が発見されました。 炭酸と同様に、両方ともカルボン酸です。 3 つはすべて生命の構成要素であると考えられています。 このような遠い場所でそれらが発見されたことは、それらが彗星または隕石によって地球に運ばれたことを示唆する理論に信憑性を与えます。 この新たな取り組みで、研究者らは天の川の中心近くにある分子雲 G+0.693-0.027 を研究していたところ、HOCOOH の証拠を発見しました。

カルボン酸は炭素原子を持ち、酸素原子と二重結合しています。 それらはまた、ヒドロキシル基に単独で結合している。 地球上では、CO2 が水に溶けて混合すると、炭酸が形成されます。 ソフトドリンクに酸味効果をもたらします。 また、大気中の二酸化炭素量の増加による海洋の酸性度の増加にも関与しています。

研究チームは、炭酸が木星の衛星のいくつか、彗星、水星と火星で観測されているが、星間空間で炭酸が検出されたのは今回が初めてだと指摘している。 彼らはまた、星間分子雲に炭酸が存在するということは、星間物質が高度に複雑であることを示唆しており、これはアミノ酸関連化合物も存在している可能性があることを意味しているとも指摘している。 このことは、グリコール酸、シアノ酢酸、プロパン酸、グリシンなどの他の酸を探し続けることが価値のある追求であることを示している、と彼らは示唆している。

彼らはまた、分子雲中の二原子水素に対するHOCOOHの存在量の上限を発見し、これは炭酸が星間空間に豊富に存在する可能性を示唆していると示唆している。 彼らは、炭酸が明らかに豊富にあるにもかかわらず、これまで星間空間で発見されなかった理由の1つは、炭酸が電波天文観測で検出できないことであると指摘している。

詳しくは： Miguel Sanz-Novo 他、宇宙におけるとらえどころのない炭酸 (HOCOOH) の発見、The Astrophysical Journal (2023)。 DOI: 10.3847/1538-4357/ace523

雑誌情報:天体物理ジャーナル

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